創作TRPG企画
魔女の石
The secret of jewel
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数多存在する異世界「リージョン」
次元を飛び越えリージョンを駆け抜ける列車「聖石鉄道プログレス002」
そしてプログレスで旅をする「石の魔女」たち
貴方は「石の魔女」たちのプレイヤーとなって
「リージョン」を舞台に自由にシナリオ作成し友達とTRPGを楽しもう
【語り部の小話】
更新日2019/05/25
【STORY 1 聖石鉄道と石の魔女】
君は聖石鉄道を知っているかい?
別の世界から 僕らが住むこの世界にやってきて
そして次の世界へ向かう 古いおとぎ話のひとつに登場する列車のことさ
かわいい運転士と車掌が動かすその列車には
石の魔女しか乗れないんだってさ
魔女を見たことがあるかって?
まさか 出逢ったならすぐにサインを貰って 魔術を披露して欲しいくらいだよ
彼らは列車に乗って 故郷の世界から旅立って 何処に行くんだろうね
僕の曽祖父が語ってくれたこのおとぎ話 とうとう彼が死ぬまで
終点駅を聞くことが出来なかったよ
***
【STORY 2 石の魔女と本当の名前】
君は石の魔女を知っているかい?
生まれたばかりなのに 体に鉱石が埋まっていた赤ん坊
彼女がひとたび母親へ笑いかけると
みるみる母親の姿が若返ったなんて 古いおとぎ話のひとつに登場する魔女のことさ
数百種の鉱石に祝福された魔女たちは
この世界でも 真名すら隠してひっそりと暮らしてるんだってさ
なぜ名前を隠すのかって?
真名を知られたら最後 どんな命令には逆らえなくなってしまうんだとか
ふふ もしかしたら酒場のあの子が魔女の娘で 偽名を使ってるかもしれないな
僕の曽祖父が語ってくれたこのおとぎ話 とうとう彼が死ぬまで
登場する魔女の真名は聞くことが出来なかったよ
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【STORY 3 この世界と旅の目的】
君はリージョンを知っているかい?
古いおとぎ話の一つに登場する世界のことさ
誰も居ない世界や 魔女も魔術も溢れた世界
見たこともない怪物がはびこる世界があるんだってさ
そんなリージョンを何故旅するのかって?
さぁね 魔女の気持ちなんて分からないよ
乗車する理由も下車する理由もそれぞれさ 僕らが海外へ旅する理由と同じように
君は故郷を離れてまで旅をするのなら 何処へ行きたい?
僕の曽祖父が語ってくれたこのおとぎ話 とうとう彼が死ぬまで
旅人の本当の目的は聞くことが出来なかったよ
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【STORY 4 聖石鉄道と快適な旅】
君は聖石鉄道に乗ってみたいと思うかい?
多くの魔女たちの願いと安寧を満たすため
たった一人の魔女が生み出した 古いおとぎ話の一つに登場する列車にさ
列車はどんな姿なのかって?
夜空に溶け込む真っ黒な外装 白い煙を生む運転席 無限に続く寝台車両 食事を楽しむ喫茶室
旅人たちはニュースペーパーを広げ 次の下車駅のチケットを片手にコーヒーを楽しむ
そんな優雅な鉄道の燃料はちいさな灰色の石のカケラなんだとか
僕の曽祖父が語ってくれたこのおとぎ話 とうとう彼が死ぬまで
この世界のどこに停車するのか聞くことが出来なかったよ
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【STORY 5 石の魔術と悪い魔女】
君は石の魔術に興味があるかい?
祝福された鉱石らしさが表れた 古いおとぎ話の一つに登場する彼らの特別な力にさ
それ以外は僕らと何一つ変わらない 良い魔女 悪い魔女 普通の魔女
悪い魔女がいるのかって?
かつて 始まりの魔女と呼ばれた 死に逝く老婆がいたんだとか
彼女はその寿命の短さに満足できず 絶える間際
自分の心臓に内包された灰色の石を粉々に砕き 一つの魔術を唱えたんだってさ
強い魔術の掛かった灰色の石は 次元を超えて様々な世界へ散ったんだとか
その石のカケラを拾った者は 魅入られたように狂ってしまうらしいんだ
僕の曽祖父が語ってくれたこのおとぎ話 とうとう彼が死ぬまで
始まりの魔女の名前を聞くことが出来なかったよ
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【STORY 6 列車のチケットとトラベラーズノート】
君は旅人の素敵な道具を知っているかい?
古いおとぎ話のひとつに登場するチケットとノートのことさ
聖石鉄道には停車する世界のチケットが揃い 下車した証として車掌からその半券を貰うんだってさ
旅の記録と共にノートに次々と張り付けていく
何の意味があるのかって?
旅をしてみればわかるなんて曽祖父は言っていたけど
僕の曽祖父が語ってくれたこのおとぎ話 とうとう彼が死ぬまで
その真意を聞くことが出来なかったよ